• "開催"(/)
ツイート シェア
  1. 滋賀県議会 2023-03-08
    令和 5年 3月 8日予算特別委員会環境・農水分科会−03月08日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-15
    令和 5年 3月 8日予算特別委員会環境農水分科会−03月08日-01号令和 5年 3月 8日予算特別委員会環境農水分科会           予算特別委員会 環境・農水分科会調査報告書                                開会 10時00分 1 開催日時      令和5年3月8日(水)                                閉会 11時07分 2 開催場所      第三委員会室 3 出席した委員    山本分科会長、井狩副分科会長             桐田委員柴田委員河井委員松本委員駒井委員、             加藤委員江畑委員 4 出席した説明員   高木琵琶湖環境部長および関係職員 5 事務局職員     井上主査川畑主幹 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり   環境・農水分科会に依頼された調査の経過概要につき、別紙のとおり報告いたします。                  議事の経過概要 開会宣告  10時00分 《琵琶湖環境部所管分》 1 議第1号 令和5年度滋賀県一般会計予算のうち琵琶湖環境部所管部分について (1)当局説明  高木琵琶湖環境部長中村琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等桐田真人 委員  水草等対策技術開発支援事業について、民間企業あるいは団体から募集するとのことですが、どういう形でその募集をされるのでしょうか。公募のような形でされるのか、それとも業界団体などに投げる形で募集するのでしょうか。募集対象はどうなるのでしょうか。幅広い対象によりいろいろな知見があるほうがいいと思うのですが、今年度はどういう募集の仕方をされているのでしょうか。 また、過去、応募の結果支援した水草処理の先進的な取組が実用化されていることがあるのでしょうか。またそうした実用化までの目途を視野に入れているのでしょうか。予算に見合う成果が得られているのでしょうかということです。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  水草処理に係る募集については、今、委員から御指摘がありましたように、いろいろな技術があると考え、企業側の提案を重視していますので幅広く一般から公募しています。 これまでの実績といいますと、具体的に商品化されたものとしては、水草から作った家庭用堆肥があります。あるいはガラスの色原料として水草を活用するということで、実際にいろいろなガラス製品に活用されていることもあります。それ以外に、まだこれからという技術ですが、水草が非常に大量にありますのでもう少しコンパクトにする、体積を減らす技術など、いろいろ御提案を頂いていますので、今後、商品化にもつながっていくと考えています。 ◆桐田真人 委員  新たな価値による新たな活用方法もありますので、お願いしたいのは、既存の概念にとらわれることなく、今、理事がおっしゃったように幅広く、実績があるかどうかに関わらず、いろいろな価値観が創造できる挑戦的な取組に、この予算が有効に活用できるよう進めていただけたらと思います。この水草も、従前に比べて大きな可能性を秘めていると思いますので、そういったことも視野に入れ、取り組んでいただきたいとお願いしておきます。 ◆駒井千代 委員  資料の74ページについて、プラごみ削減の日の啓発等を踏まえて、プラごみの収支について調査するとのことですが、それをどのような形でされるのかをもう少しお伺いします。 また資料70ページのデジタルミュージアム推進事業における、琵琶湖博物館デジタルアーカイブ化ですが、琵琶湖博物館の収蔵品にはかなり幅広い種類のものが多数あると思います。そのことを踏まえてこの予算で1年だけ行うのか、数年かかる場合はどの辺りを最初にするのかをお伺いします。 ◎明石 環境政策課主席参事  1つ目のプラスチックごみの収支に関する御質問につきまして、数多くは採取できませんが県内の幾つかの河川、そして琵琶湖内でサンプリングをしまして、マイクロプラスチックを含むプラスチックごみの数、量を測ります。そして、それを琵琶湖環境科学研究センターに蓄積し、構築しているシュミレーションモデルを用いて琵琶湖流域全体のプラスチックに関する収支を調査しています。そのモデルのアウトプットとして、量自体は僅かだと思うのですが、琵琶湖流域全体のプラスチックに関して示そうという取組です。 ◎白井 環境政策課長  デジタルミュージアムに関する御質問ですが、かなり多くの標本などがあり、全てデジタル化するにはかなりの年月がかかります。とりあえずは5年の期間で考えていまして、できるものからやっていくということです。 ◆駒井千代 委員  プラスチックごみのサンプルを取るとのことですが、これまでも調査の中で少し調べることもあったと思うのですけれども、その場所を増やすのか、別のところにするのか、次年度における違いをもう少しお聞きします。 デジタルミュージアムに関しては、なかなか全部ということは難しいと思うのですが、では何をどういう基準で優先してデジタル化していくのかについて、もう少しお伺いします。 ◎明石 環境政策課主席参事  県内の河川は多数ありますが、数多くのサンプリングはできませんので、ここがいいのではないかと内々で調べています。具体的には、農村部を代表するような河川、あるいは市街地を代表するような河川、これを幾つか選び、そこで雨の日、晴れの日などで分けた標本から母集団の推計につなげたいと考えています。 ◎白井 環境政策課長  デジタルミュージアムに関しては、まずは収蔵資料をその標本の特性に応じて、土器や哺乳類等の表面から3D化、あるいは高精細画像化します。それを電子図鑑としてホームページに掲載しますとともに、全館にWi−Fiを整備して、それを見ていただけるように手配をする予定です。 ◆駒井千代 委員  デジタル化の件ですが、やはり来館していただくのが一番ですし、それにつながることもやはり大事です。どのようにそうするのかや、3Dに見合ったものをしっかり絞ってもらうように考えていただくよう、よろしくお願いします。 ◆江畑弥八郎 委員  資料71ページの上段の琵琶湖総合保全対策費につきまして、昨年度に比べると3倍になっているのですが、その理由を教えていただきたいです。また、今はまだ国会の審議中でしょうが、国からの令和5年度の予算については、どれくらいの予算が見込まれるのか教えていただきたいです。 それと、資料73ページの琵琶湖レジャー対策費のプレジャーボートの航行規制について、今も湖岸や湖上からいろいろと監視していただいていますが、琵琶湖の近くに住んでいる私から見れば、ボート利用者がやはり増えており、かなり傍若無人な航行をしている方がよく見られます。監視も四六時中はできませんし、水上の事故など、もし何かが起きた場合には、特に地上と違い証拠がないのでどうするのかいつも心配しています。監視カメラの設置までするかどうかは分かりませんが、何か違う形での監視などを検討する必要があると思います。そうしたことをもし検討されていれば教えてください。 ◎望月 琵琶湖保全再生課参事   琵琶湖総合保全対策費が増えている要因として、早崎内湖再生事業が、昨年度は1,800万円程度でしたところ、今年度は1億5,500万円程度となっていることがあります。内容としては北区における水陸移行帯の創出にかかる造成工事等が約1億2,000万円となっています。 国費の割合につきましては、45%が国費として見込まれていまして、かなり多く、国費による対応をしていただいています。 レジャー対策の関係ですが、令和2年度には33回の監視員の活動をしていましたが、それを令和4年度に40回に増やしたところ、苦情の件数も、47件から16件まで減りました。監視回数を増やせば苦情の件数も減ることが数字として現れています。また、おっしゃっていただいた監視カメラなどにつきましては、監視員の活動を精査しながら、必要に応じて考えていきたいと思います。 ◆江畑弥八郎 委員  少し聞き取りにくかったのですが、国からの交付金についてはまた後で資料を頂けたらと思うので、よろしくお願いします。 湖上レジャーの関係ですが、成果が出たということは、逆に言えば、監視回数を増やせばもっと苦情が減るということですね。ただ、何人で監視しても琵琶湖は広いので、正直言って、全てを監視できるわけではありません。一定の成果はあったということですが、IT社会の観点からの今までとは違う新しい形を検討しないと、なかなか、全体としては減らないと思います。やはり新しい監視の仕方を考えてもらいたいと思うのですが、何かあったらそのときに考えるということでしょうか。 ◎望月 琵琶湖保全再生課参事   現在、監視員を増やしたことにより苦情が減っているということは、実感としてありますので、一定、来年度もそれを続けながら、新たな技術での対応については追って検証したいと思います。 ◆江畑弥八郎 委員  交通事故と同じで、死亡事故が起きてからそこに信号がつくように、何か起こってからでは遅いので、ぜひそこは積極的に検討をお願いします。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  一点だけ補足ですが、今、委員がおっしゃっている中には安全性や事故の観点があるかと思いますが、その点の監視という面で言うと、警察との連携が重要だと思っています。水上安全条例に基づく警察の監視との連携の中で、どういう監視体制があるかを含めて、しっかり検討したいと思います。 ◆河井昭成 委員  資料77ページの森林政策課森林保全課森林計画費森林情報デジタル化推進事業につきまして、これはどのくらいの範囲をデジタル化するのでしょうか。デジタル化するものは、多分地形のデータと資源量かと思いますが、それでいいのでしょうか。また、誰が何に使うためにデジタル化するのか、これは希望する人が使えるデータになるのかを教えてください。 ◎樽谷 森林政策課長  まず、来年度に実施予定としています森林情報デジタル化ですが、長浜市、高浜市などの北部地域を中心に、森林解析を行いたいと考えています。航空レーザーにつきましては、土木交通部にて、基本的にセスナを飛ばしておりますので、森林部局としては、そのデータを基に森林解析を行います。森林を単木ごとに解析することで、スギ、ヒノキ、広葉樹などの樹種ぐらいは区分けできますし、地表面データと、樹高も分かりますので、そこから木の高さも解析していきます。 またこちらは、市町の担当や事業者、公社、森林組合などで有効に活用できると思っています。データがあれば、今まで現地に行かなければならなかった森林調査が、ある程度パソコン上で把握できますので、調査のかなりの省力化につながると考えています。 ◆河井昭成 委員  例えばですが、研究などで使いたいという人は、このデータを使わせてもらうことができるのでしょうか。要は、みんなの共有データなのかどうかということですが、その辺りはどうでしょうか。 ◎樽谷 森林政策課長  基本的にクローズにすることは考えておりませんので、大学や研究機関などからの申請があれば、こちらのデータを提供させていただきます。有効に活用していきたいと考えています。 ◆松本利寛 委員  資料71ページの琵琶湖保全再生課に関わる早崎内湖再生事業について、ハード事業が進められているのですが、この事業による環境改善効果をどう把握し、調査を含めてどのように取り組んでおられるのかお聞きします。ハード事業はほぼ終了したのですが、改善効果はどうなっているのでしょうか。 また、2年目の事業だと思いますが、資料同ページの西の湖における水質改善実証モデル事業について、事業の効果、あるいはその原因も含めて、解析の見通しがついてきたのか、その事業の実証性についてお聞きします。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  早崎内湖については、改善効果というより新たな内湖を再生するという形になりますので、従来からの、いわゆるそこに住む生物の調査として、植物や水生生物、あるいは魚類等のモニタリング調査を実施しているところです。これまでに、昔から早崎内湖に住んでいた様々な魚種、あるいは生物が回復されていることを、毎年、確認しています。一定、多様な生物が戻ってきている状況ですので、これをもとに成果が上がるよう今後の仕上げの工事を進めていきたいです。 西の湖については、ほかの内湖と違って水質が悪化してきているという状況を受けて今回調査をしております。その要因については、一つは昨年度の検討の中で、底質からのリンの溶出というのが大きな問題だろうとしております。それを抑制するために今年度から、非常に微細な酸素の泡を湖底に供給するという実験をしており、一定改善効果が見られるのではないかという場所もありますが、まだ1年目でしたので、これを来年度も引き続き進めていきたいと思います。西の湖では昨年度もアオコがずっと出ている状況もありましたので、効果が上がっていくような形となるよう、専門の先生方の解析もいただいております。来年度は引き続きそれを継続し、検討する形で進めていきたいと考えています。 ◆松本利寛 委員  早崎内湖の新たな調査などを行われる部分について、工事の一過程だとは思うのですが、相当に人工化された雰囲気が残っています。これはそういう過程を通じた再生プログラムの一環ということでいいのでしょうか。 それから、西の湖の場合における、リンの溶出の原因やメカニズムは西の湖特有のものなのでしょうか。ほかの内湖も含め、そうした場所に人工的に手が加えられた場合に、西の湖と同じような現象が起きないのかという危惧が少しあります。そういった、ほかの内湖との違いや、西の湖の現状の特異性はどうなっているのでしょうか。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  早崎内湖については、これまで外周の堤防を造ってきましたが、これができた時点で一旦の調査をしたのが今年度です。来年度以降、それをもとに仕上げの工事をしていく形になります。予算額としては増えておりますが、これまで順応的管理の下で、全体のスケジュールとしては来年度に工事をしていくということですので、当初のスケジュールどおりとなっています。 西の湖については、先ほど申し上げたように、ほかの内湖では見られない水質の悪化が見られます。これが何に起因するかはまだ十分に分かっていませんが、先ほどのとおり、ここ数年非常にアオコが出ておりその前は水草が非常に多いという状況がありました。このあたりが何に起因するのか、一説にはいわゆる気候変動として、数年前に寒波により非常に寒い年があり、そこをきっかけに生態系が変わったという見解もあります。そうしたことも含めて、今のところは、西の湖に非常に特異的な現象が起こっていると考えています。ただ一方で、底質からのリンの溶出による富栄養化という現象は、浅い湖ではどこでも起こり得ることですので、もしほかの内湖でいろいろな現象が起こった場合には、西の湖での経験、実証実験の成果が応用できる可能性はあると考えています。 2 議第5号 令和5年度滋賀県林業・木材産業改善資金貸付事業特別会計予算について (1)当局説明  中村琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等 ○山本正 委員長  説明中の貸付事業の対象者について、少し説明を追加してください。 ◎樽谷 森林政策課長  林業・木材産業改善資金については、高性能林業機械製材機械などの設備資金に対するものですので、貸付対象者は、素材生産を営んでいる林業事業者製材業者などです。 木材産業等高度化推進資金につきましても同様で、こちらは運転資金となります。 林業就業促進資金につきましては、これから林業に就業しようという方に対して、貸付けを行うものです。 3 議第13号 令和5年度滋賀県琵琶湖流域下水道事業会計予算について (1)当局説明  中村琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等江畑弥八郎 委員  資料85ページの汚水処理分野における技術協力プロジェクトに関して、もう少し詳しい説明をお願いします。 ◎久岡 下水道課長  挑戦的な予算として、ベトナム国クアンニン省での活動というものを登録させていただいております。具体的には、ベトナムクアンニン省では、下水道、水質環境の保全が非常に重要視されていますので、そこに対して滋賀県の企業と一緒に、下水道の整備の重要性と、日本の技術の紹介をしまして、ビジネスマッチングにつなげていくというものです。ここでマッチングをして、例えばJICAの事業等でプロジェクトを立ち上げ、そこに日本企業に参画いただくことで、滋賀県の企業が海外進出するための足がかりとなるよう手助けをすることを目的にしています。 ◆江畑弥八郎 委員  かなり現実的な成果が見込めるということでしょうか。 ◎久岡 下水道課長  成果としましては、企業と一緒に売り込んでいる最中でして、具体的な事業につなげるべく、今、調整を進めています。今後、事業化をしていくだろうと思われるところです。まだ具体的にこれというものになっている状況ではありませんので確定ということではありませんが、一定程度の成果は見込めている状況です。 ◆江畑弥八郎 委員  ぜひ頑張ってください。
    駒井千代 委員  資料同ページの下水汚泥有効利用に関する研究について、お伺いします。下水汚泥については、昨今かなり注目を浴びているところですが、県内の大学や民間企業等の研究によりとのことですけれども、県としての関わりや、このような研究に係る民間企業などが増えてきているのでしょうか。研究の継続的な中での動きが、来年度どのようになっていくのかお伺いします。 ◎久岡 下水道課長  下水汚泥有効利用に関する調査研究ですが、今まさに滋賀県ではいろいろ有効利用の方策を進めているところです。一番新しいものとして高島市で進めている肥料化では、まさに施設を造っている最中です。そのほかに何か、より新しいものがないかを研究するための費用となっており、今年度も研究を進めているところです。 今の時点での研究の成果としては、一定程度リンの抽出ができているという成果を得ています。この成果をもとに、来年度よりもう少し大きな規模で実証していくことになるかと思います。別途、この技術を用いて施設を改築するときにまた募集することになるのですが、実際に企業がこれで増えてくるかどうかにつきましては、全国的に肥料化やリン抽出ということがいろいろと進んでいますので、それに関心をもっている企業などが増えているという話を聞いています。実際この研究を進めていく中では、まだ新しい技術の研究ですので、今年度はここの研究にどんどん企業が増えていくという状況ではなかったです。来年度また募集をするときにはどうなるか分かりませんが、関心は高まっていると聞いています。 ◆駒井千代 委員  御承知のようにリンの抽出については国の動きもかなりあり、国のワーキンググループなどもあります。特にこれまでの研究との関係で、そことの連携がどのように生かし合えるのかということがありますし、場合によっては国の予算を使ってそうした研究ができることもあると思いますので、そういった情報収集も含めて、しっかりと来年度の研究をよろしくお願します。 ◎久岡 下水道課長  国とはリン抽出だけではなく、汚泥の有効活用という抽出全体の話についていろいろ情報交換をしながら進めているところです。国が実施をしている取組もありますので、そのあたりの情報も収集しながら進めています。来年度以降もそうした情報交換を密にしながら、国と一緒に進めていければと考えています。 閉会宣告  11時07分  県政記者傍聴:なし  一般傍聴  :なし...